妊婦は風しんの感染に注意

これから妊娠を考えている方にぜひ知っておいてもらいたいことがあります。

妊娠中に風しんに感染すると、先天性風疹症候群(赤ちゃんの耳・目・心臓などに障がいが出る)可能性があり、妊娠早期であればあるほど危険性が高まります。その他にも網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球症などがあります。

発症率の報告には幅がありはっきりとはいえませんが、妊娠早期では50%以上(30%程度といわれているところもある)の確立で先天性風疹症候群になる危険があるといわれています。また妊娠20週以降に感染した場合には、ほとんど問題はないとされてはいますが、難聴に関しては妊娠4ヶ月以降でも発症のリスクがあります。

そこで注意してもらいたいことは、自分自身またはパートナーが風しんの抗体を持っているのかどうかです。昨年、大人の間でも風疹の流行もありましたので、気をつける必要があります。

子供の頃に風疹にすでに感染して抗体も持っていた方でも、風疹抗体は徐々に減っていくので、妊娠を考えたら一度検査をしておくといいと思います。

(1979年4月2日~1987年10月1日生まれの人は風疹ワクチンの接種率が低いため特に注意が必要とされています。)

1度でも妊婦検診を受けた方はご存知だと思いますが、妊娠が判明してから産婦人科に受診すると初期の段階で、この風疹抗体があるかどうかの血液検査をされます。しかし、妊娠がわかった後に、風疹抗体が低かったり、ほとんどないことが判明した場合、そこから風疹に気を付けながら、ビクビクしながら妊婦生活を過ごすということは、結構なストレスになると思います。

だからこそ、妊娠を考えている方は妊娠する前に、事前に風疹抗体を調べておくことが重要になってくると思います。

これは血液検査で簡単に調べることができ、風疹抗体価検査というものです。

婦人科や産婦人科だけでなく、内科でも簡単に調べてもらえるので、一度検査しておくとよいでしょう。

風疹のワクチンを接種した場合は、接種後2ヶ月は避妊して下さい。

検査結果については、医療機関でちゃんと説明してもらえると思いますが、簡単に以下に記載しておきますので参考にして下さい。

血液検査結果の見方:

血液検査には、HI法・EIA法の2つがあり、どちらも風疹抗体があるか、またその抗体価の数値を調べます。

  • HI法:8倍未満を陰性として8倍、16倍、32倍というように、8の倍数で示される。

8倍未満(免疫なし)、8倍、16倍(免疫はあるが不十分)、32~126倍(適度な免疫がある)、256倍以上(最近風疹に感染した可能性も否定できない)

  • EIA法:

8未満(抗体が無いか十分な抗体を持っていない)、45以上(十分な抗体を持っているか最近の感染を考えなければいけない)

 

注) 抗体が高かった場合、再検査でIgM抗体を調べて最近感染したものなのかどうかを判断します。しかし最近わかってきたことで、感染から何年も経っているのに、約1~2%くらいの確率で、IgM抗体が陽性に出る人がいるということです。そのことからも一概に最近感染したものとは、いえなくなっているようです。

 

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