アジュバンドってなに??

ワクチンには3つのタイプのワクチンが作られています。不活化ワクチン、生ワクチン、スプリットワクチンの3つです。
スプリットワクチンについては、ウイルスを分解して特定の成分だけを抽出・精製して作られているので免疫賦活能を高めるためにアジュバントを添加する必要があります。

人の体にあるT細胞やB細胞が抗原特異的な免疫能を得るためには、抗原提示細胞が抗原を取り込むだけでは不十分なため、アジュバント刺激が必要になります。ワクチンによる免疫応答を増強するためにはアジュバントによる刺激が必要とされています。また先天的な免疫受容体に作用するアジュバントの多くは蛋白質ですが、アジュバントとして脂質や核酸も作用します。

ちなみに新型インフルエンザが流行したときに国際的に使われていたスプリットワクチンにはアジュバンドが添加されていましたが、日本で作られ使用されたスプリットワクチンにはアジュバンドは添付されていませんでした。しかし今後、もっと感染力も毒性も強いウイルスが流行したときには、アジュバント添加ワクチンでないと対応できない可能性もあります。

ワクチンにアジュバンドが使われ出したのは80年以上前からと言われていて、1926年にアジュバントとして初めて使用されたのが「アルミニウム塩」です。アルミニウム塩は、現行のワクチンにも結構含まれているアジュバンドの1つです。その後、完全フロイントアジュバントというものが開発されたのですが、それは副反応性が強すぎて使用禁止となった過去があります。

そして、応答する免疫系、対象集団が異なることから、単一のアジュバントではすべての要求を満たすことはできないことも分かってきました。
現在、6種類の新しいアジュバント添加ワクチンが承認されています。その内唯一全世界で使われているものはヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンです。このワクチンは思春期女性が対象ですから、それを考慮したAS04というアジュバンドが開発されました。(個人的にはこのワクチンはなんだか怖いなぁと思っていますが。)

細菌毒素であるリポ多糖LPSが強い免疫賦活能を持っていることはよく知られていますが、副反応性が強すぎるため、その一分画であるMPLだけがアジュバントとして使用されています。MPLの副反応性はLPSの約2,000分の1なので、ヒトのワクチンにMPLをアジュバントとして投与してもLPSで見られる副反応は起こらないとされています。

食べ物や飲み物にも添加されているものがいろいろあります。

例えば、

  • コカコーラにはサポニンの成分であるQS21が含まれており、これは細胞性免疫の誘導能が強力です。サポニン自体を筋肉内に投与すると、副反応性を示すことがあるので、サポニンのアジュバントとしての性質は保ちつつ、副反応性が大きく減らした分子としてQS21が作られ使われています。
  • 歴史が古いものではビタミンEがあげられます。家禽用インフルエンザワクチンのアジュバントとして初めて使用されたものです。また、サプリメントとしては免疫反応にプラスに働くことも分かっています。
  • スクアレンはサメ(寒冷水域に棲む)の肝臓に大量に含まれていて、そこから抽出して精製します。化粧品にも含まれているので知っている人も多いでしょう。ヒトに用いるのに適した純度のスクアレンは、サメの肝臓からしか得ることができません。
  • 化学塩にもアルミニウム塩が含まれています。塩は常温で放置しておくと、固まる性質を持っているので、その塊をなくすためにはアルミニウムを添加することによって、塩をサラサラにしています。

今後、アジュバント添加ワクチンは感染症や癌、アレルギーや自己免疫疾患など、多くの疾患の予防や治療に用いられるようになると言われています。

食べ物でもそうですが、できるなら添加物があまり入っていない物を子供たちには食べさせたいです。アジュバンドにも有益性があるので使用されているのでしょうが、新しく作られるアジュバンドについては長期にわたる副反応の結果などわからないことがありすぎて、怖いなと思ってしまうからです。

子供に受けさせる物には、はっきりとした安全性や将来にわたって大丈夫なものなのか等研究結果とともに示してもらえたら、ワクチンに対する考え方も少し変化するのかなあと思います。

 

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