B型ワクチンの効果はどのくらい持続するのか?

厚生労働省は2015年1月15日に、全ての0歳児にB型肝炎ワクチンを3回接種する方針を決めました。早ければ、2016年から定期接種に組み込み、公費で受けられることを目指しているというニュースを耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
(これらのニュースについては別に記載しています。B型肝炎ワクチンが平成28年に公費接種化の可能性
WHOは「全ての新生児は、出生後できるだけ早く、できれば24時間以内に1回目のB型肝炎ワクチンを受けるべき」と勧告しており、すでに世界ではたくさんの国でワクチンの接種対象になっています。

では、このB型肝炎ワクチンの効果がどれくらいなのか、ご存知ですか。なぜなら、いったんはちゃんと免疫がついたとしても、時間の経過とともに徐々に効果が薄れていくからです。B型肝炎ワクチンも不活化ワクチンなので、残念ながら予防接種を受けたからといってその効果がずっと持続するものではありません。

ここで台湾での研究を参考にしたいと思います。(Wu TW et al., Chronic hepatitis B infection in adolescents who received primary infantile vaccination., Hepatology. 2013 Jan;57(1):37-45)

1986年から台湾では、すべての新生児がB型ワクチンの対象になっています。そこで1987年以降に生まれた高校生8733人のB型肝炎ウイルスに対する抗体を調べた結果、48.3%と約半数の高校生に効果が持続していることがわかりました。残りの半数の抗体が不十分だった人の中の1974人を対象として、さらに追加としてワクチン接種した結果、72%に十分な抗体がつきました。この2つの結果を合わせると、約85%はB型肝炎に対する抗体の効果が期待できるとされています。

これはあくまでも台湾での研究結果であり、接種方法が違っていたり、ワクチンの種類が違っていたりと。条件下が違うので一概に日本で同じ結果になるとは言い切ることはできませんが、参考にはなると思います。

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