タミフルによるインフルエンザ症状緩和までの時間2割短縮

2015年1月、イギリスのロンドン・スクール・オブ・ハイジーン・アンド・トロピカル・メディスンを中心とした研究グループが、発表した研究結果をランセット誌オンライン版で発表しました。
今まではこのような治療薬に対する効果に対しての十分な証拠といえるものがなかったので、参考になるデータと言えそうです。

インフルエンザに対する治療薬のタミフルが、症状の緩和するまでの時間を研究したものです。その結果によりますと、約2割短縮する効果が新しい分析により確認されました。

研究内容:タミフルの効果と副作用

データ:合計4328人分の成人データ(成人のインフルエンザ感染者にタミフル75mgを1日2回投与した臨床試験やその他の文献)

分析対象:ロシェ社(製造販売元)が行った臨床試験の結果、未発表の全てのデータ

結果:

ニセ薬(プラセボ)のグループと比較したら、タミフル投与による症状緩和までの時間が約21%短縮していました。肺炎などの呼吸器合併症のリスクや入院のリスクも低下していました。一方で、ニセ薬のグループと比べて、吐き気と嘔吐は増えており、これは統計学的に意味のある差が付いていたといえるそうです。

  • 吐き気 タミフル:9.9%、ニセ薬:6.2%
  • 嘔吐 タミフル:8.0%、ニセ薬:3.3%

また神経障害または精神障害、重症の有害事象に対する影響は認められなかったとされています。

 

文献参考:Dobson J et al.Oseltamivir treatment for influenza in adults: a meta-analysis of randomised controlled trials.Lancet. 2015 Jan 29 [Epub ahead of print]

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25640810

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