アメリカでワクチン不要論者の医師に州当局の調査が入る

アメリカでは今、はしかの流行がみられているというニュースがありましたね。(アメリカディズニーランドではしか流行
ここにきて、予防接種不要論を説いていたジャック・ウルフソンという医師に対して、アリゾナ州医事当局が調査を開始したそうです。

アリゾナ州医事当局は2件の通報を受けて、通報の内容については明らかにしていませんが、調査中であることは認めました。

ジャック・ウルフソン医師は、これまでずっと予防接種は自然に反しており、子どもたちには感染症にかかる「権利がある」と説いており、体内に化学物質を入れることに反対だとの立場から予防接種不要論者としてたびたびテレビにも出ていた人物です。

今回はしかに感染しているのは、主にワクチンを受けていない子供たちだったことから、流行の中心にはウルフソン医師らの予防接種不要論に従った親たちの存在があるという背景が見えてきます。

同医師は、はしかについて「悪いことは誰にでも起こりうる。自動車事故に遭うかもしれないし、トースターが火事を起こすこともある」と、はしかで死ぬ人は運が悪かっただけだと。また、はしかは「良性」の病気だとも主張しています。

ウルフソン医師の免許取り消しを求めている開業医のピーター・リプトン医師という人物は、同医師の免許取り消しを求めています。

ピーター・リプトン医師の主張は、「医師である以上、人々に危害を加えないのが当然だと考えられているのに、こうした医師たちは害を生み出している。すでに一掃されているはずの感染症を広げよと説いているのだから。」ということです。

ワクチンが導入される前のアメリカでは、年に最大で400万人がはしかに感染し、死者は年500人にも達していたそうです。またはしかが治った後も聴力低下など深刻な後遺症に悩む人も多かったようです。しかし予防接種導入後は、はしかの患者は劇的に減少し、2003年には全米で56人の報告があっただけです。(アメリカでは2000年に麻疹排除を宣言しましたが、その後は外国からの輸入症例によるアウトブレイクが多数報告されています。)ちなみに、2011年にはアメリカでは223件(31の州)の報告がありました。

You may also like...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>