パキスタンで予防接種拒否により500人以上の親が逮捕される

2015年3月2日、 パキスタン北西部にあるカイバル・パクトゥンクワ州の警察は、州都ペシャワル周辺で、子どもにポリオ(小児まひ)の予防接種を受けさせなかった親を513人を逮捕しました。子どもにポリオワクチンを接種させると親たちが宣誓書に署名すれば、保釈が認められるようです。

ポリオは環境面での改善や予防接種の普及によって、世界のほとんどの地域でほぼ根絶されたといえます。しかしパキスタンでは紛争による避難民が多いことで接種率が低迷しています。また予防接種への不信感が根強くあり、医療チームへの襲撃も相次いでいるという背景があります。国家緊急当局によると、2012年12月以降、相次ぐ接種チームへの襲撃で70人以上が死亡しています。

世界ポリオ根絶のためのイニシアティブ(GPEI)によると、昨年1年間に世界で最も多いポリオ患者が報告されたのはパキスタンで327人にのぼります。ちなみに2位はナイジェリアの36人でした。今年に入ってからポリオと診断されたのは10人ですが、うち9人がパキスタンでの患者です。

カイバル・パクトゥンクワ州当局は、2週間前から州内の子ども270万人への接種を目指してキャンペーンを開始していましたが、親が拒否した例は1万3000件にも上っているということです。一部地域では、多くの家庭がそろってワクチン接種を拒否しており、当局は職員や地元の長老らによる説得をしてきましたが、最後の手段として「逮捕」に踏み切ったとみられます。

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