予防接種後の副作用を予測(ASIA症候群)

2015年2月、薬理学の専門誌ファーマコロジカル・リサーチ誌オンライン版に、キャンパス・ビオメディコ大学(イタリア・ローマ)を中心とする研究グループが発表した内容がとても興味深いので紹介したいと思います。
皆さん、ASIA症候群というものをご存知でしょうか。2011年に発表されたイェフダー・シェーンフェルトらの論文で命名されたものです。

ワクチンの効果を高める為に、補強する目的でアジュバントという成分が含まれています。まれではありますが、予防接種を受けた後に、自分を守るための免疫(自己免疫)が過剰に反応して、自分自身を攻撃してしまい副作用が起こることがあります。これらはそのワクチンの中に含まれていたアジュバントによって誘発されたと考えられる症候群でASIA症候群と呼ばれるものです。

このイタリアの研究グループは、こうしたASIA症候群を発症する人をさらに減らすために、リスクが高い可能性がある人の特徴を絞り込み発表しました。

その結果として、もともと自己免疫を生じる傾向のある人が、ASIA症候群になるリスクが高いことがわかりました。

ASIA症候群を発症する前の段階で注意すべき人とは、

  • ぜんそくやアトピー性皮膚炎のような自己免疫疾患の既往がある人
  • アレルギー反応の履歴がある人
  • 家族に自己免疫疾患の既往があったり症状はないものの自己免疫抗体を持っている人

です。アレルギーのある人が予防接種を受ける際に注意を促されていますが、これらの知識と合わせて、知っておくことも大切ではないでしょうか。

You may also like...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>